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15 家をたてました 「風土と建物」

2004.07.20
次回は建てる心得という内容にてディープにまじめに、 ( かくごしろよ、なんちゃって! ) いたしますので、今回は夏休み号で軽めに短めに涼しくいたします。
外は暑いが地下は涼しい。まじです。本当に。その場所でこの原稿を書いていますが、クーラーいらずで涼しいです。熱交換型の換気扇があるので、空気のよどみも感じません。先日等々力渓谷に ( ここには何度となくいったことがあります。 ) 散転 ( 自転車散歩です ) に行って参りましたが、そこもまさしく地下室。涼しかったです。上は本当に暑い日でしたが。
地下室は狙い通りいいです。前に住んでいたマンションは3階建ての2階でしたが夏暑かったです。日中はクーラーでまあ何とか過ごしていましたが寝る時はタイマーにしていました。やっぱり空調が入ると、例えそれが除湿のみでも空気は乾き、喉がやられ、 ( バスタオルをぬらして補ったりもしていましたが ) 思わぬ夏風邪になったりします。それにタイマーが切れる度に暑くて目が覚め、一夜に3〜4度起きてしまい、夏バテさんいらっしゃ〜いと桂三枝になっていました。当たり前ですがクーラーは熱交換しているだけで外は排熱、熱地獄になります。たとえば車の中はいいですが近くを歩くと耐えられません。迷惑な話です。また、クーラーはやっぱり身体に負担をかけます。熱さももちろん身体に負担がかかりますがクーラーからの冷気は中医学的に言うと寒邪に風邪に燥邪そのものです。外は暑邪、熱邪に湿邪。日本の夏は全ての邪の季節になりさがってしまいました。だからと言って、温暖化された特に東京ではクーラー等の冷却装置なしではかなり無理になりつつあると思うのですがどうでしょう。木が沢山あればいくらかでも違うのでしょうが東京で森や林に住むにはかなり裕福でないと無理ですしね。
そこでです。じゃじゃ〜ん。東京地下室計画です。これから住宅をお考えの皆様にはぜひとも地下室をお考えになってはどうでしょう。 ( 地下2階以下はさすがにお勧めできません。気圧がかなりかかってくるでしょうから身体重くなるでしょうね。 ) もう過去の日本ではないのです。風土が変わってしまった。温暖化です。暑過ぎます。それで地下居住計画です。もちろん湿気の配慮はかならずすべきですが3階建てで大きさを誇張するより、だんぜん地下あり2階建てです。建築費用がかさむでしょ、なんて思っていませんか。もちろんいくらか高くなるのは事実ですが ( 土掘り作業や土捨て費用、土留め費用等余分にかかるわけですから ) もう昔ほどではありません。わが家が建つのですから ( ローコストです。 ) 、コストマネージメントをしっかりやれば絶対できます。それに、地下があると基本的に地震にはより強くなりますし、容積緩和もあります。暗いのもいいですが光の取り方は工夫しだいで何とでもなるはずです。 ( 注意;地下から水が出てくるとコストはかさみますので、そこはしっかり把握しないといけませんが。 ) 
日本の夏の過ごし方のひとつの提案。
午前活動、その後帰宅。シャワーをあびて長めのランチ、シエスタでもして、5時ぐらいからまた活動
夕食はテラスで夕涼み、汗もでたところでお風呂タイム その後は地下
地下、眠れます。ぐっすり。
夏はしっかり眠りたい。だって生きるだけでもよりエネルギーを消耗するのですから。
日本の夏。
地下の夏。        おばかでした。
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